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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

好意をソデにしたら「殺し屋」が…ドミニカ選手は“悪質なタニマチ”に狙われている

公開日: 更新日:

 ドミニカ共和国で、2019年8月にセサール・エミリオ・ペラルタという大ボスが仕切る巨大麻薬密輸組織が警察の大掛かりな捜索で摘発された際、100人を超す組織の人間が逮捕された。その中にアストロズの元クローザー、オクタビオ・ドテールとオールスター出場3回の元二塁手ルイス・カスティーヨの名があった。現役時代タニマチだった組織幹部との付き合いが引退後も続き、金融機関に信用のある有名人であることを評価されて資金洗浄部門で大きな役割を果たすようになっていたのだ。

 同じ19年にはドミニカの国民的英雄である元レッドソックスのデービッド・オルティスがギャングのヒットマンに銃撃され瀕死の重傷を負う事件があった。同国では引退した大選手と付き合いのあることが、大きなステータスになるため、裏世界の大物には「タニマチ」になりたいと望んでいる者が多い。アルベルト・ミゲール・ロドリゲスもその一人で、オルティスが離婚後、自分が経営するナイトクラブに時々遊びに来るようになったので、親しい仲になりたいと思ってあの手この手で近づこうとした。

 しかし、警戒心の強いオルティスに無視されたため怒りが爆発。仕返しに4万ドルでヒットマンを雇ってオルティスを亡きものにしようとした。ヒットマンはオルティスが乗車するクルマを特定して銃撃に成功したが、急所を外したためオルティスは一命をとりとめ、首謀者のロドリゲスは逮捕されて懲役20年を宣告された。

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