阪神・髙橋遥人が描く56年ぶり「防御率0点台」達成のロードマップ 規定投球回まで残り101イニング
現代プロ野球では、先発投手の防御率0点台はもっとも達成困難な数字だ。そもそも過去に11人しかおらず、1970年に村山実(阪神)が達成したのが最後。近年では、2023年の山本由伸(オリックス)が16勝6敗で防御率1.21、11年に19勝5敗、13年に24勝0敗だった田中将大(楽天)がともに1.27で最も近づいた。
そんな夢の数字を叩き出す可能性を秘めているのが、阪神の髙橋遥人(30)だ。6日の中日戦で3試合連続の完封勝利をマーク。今季は5試合登板で4勝0敗、防御率0.21。42イニングで自責点はわずか1と驚異的な成績を残している。
阪神内では投手としての能力は頭一つ抜けているといわれていたが、故障が多く手術歴は実に5度。年間通してローテを守り、規定投球回に到達したことは一度もない。
そんな「ガラスのエース」は、生まれつき左尺骨(前腕の小指側に位置する長い骨)が人より長く、TFCC(三角線維軟骨複合体)の損傷を起こすなどトラブルを抱えていた。23年6月に左尺骨短縮術でチタンプレートを埋め込み、24年11月のプレート除去手術を経て、状態が改善したという。
この日、バッテリーを組んだ伏見寅威との相性も良く、藤川球児監督も「十分な出力と心のコントロールと素晴らしかった」と絶賛。そんな髙橋なら、故障さえなければ、プロ初の規定投球回到達はもちろん、防御率0点台も決して夢物語ではないだろう。
現在42イニングを投げている髙橋が規定投球回(143イニング)に到達し、防御率0点台をキープするためには、残り101イニングで自責点15以下(防0.94)が最低条件となる。
「藤川監督は前回登板時に中16日と間隔を空けるなど、髙橋の故障再発を防止すべく健康状態にかなり気を配っている。あくまで規定投球回到達を目標にした場合、今後も『中6~7日で3試合登板→抹消』というサイクルを継続すれば、今季はあと15試合に登板できる。1試合平均7イニングだと計105イニングですから、最終的に規定投球回に到達できます。今の髙橋は速球、変化球とも低めの制球力が抜群で、長打を浴びる危険は少ない。伏見も打者の狙い球を外すリードに長けている。健康を維持してコンスタントに投げることさえできれば、防御率0点台はありえない話ではないでしょう」(ライバル球団のスコアラー)
あの村山以来、56年ぶりの大記録達成なるか。


















