ドジャース大谷翔平“満身創痍”の深刻度…本人が「ムリ」と判断し前半戦最終登板と球宴を回避

公開日: 更新日:

「10月に健康な状態でいることよりも優先されるものはない」

 そもそも大谷の右肘には大きな負荷がかかっている。開幕から160キロ超の速球を投げ続けているうえ、打者を打ち取りたいがために、あえて肩肘に大きな負担のかかるフォームを選択、真横に大きく曲がるスイーパーを投げることすらあるという。

「怖いのは大谷自身、いつ肘がパンクしても構わないというくらいの覚悟をもって全力投球を続けていることです」と、前出の特派員のひとりがこう言った。

「23年に大谷が行った2度目の右肘靱帯修復手術は、必ずしも医者が必要と判断したものではなかった。修復には違いありませんけど、本人の強い希望で、靱帯の強度を増すための手術だったというのです。つまり投手をやっていくうえで、絶対に必要というわけではなかった。極端に言えば100%の力で、160キロを超える速球を投げ続けるための手術だった。仮に肘に不安があったとしても、80%の力で投げることをよしとしないメンタリティーの持ち主だけに、今後が心配なのです」

■最優先は10月

 ロバーツ監督は「サイ・ヤング賞のタイトルよりもプレーオフの10月を優先したのか」と聞かれて、「もちろんサイ・ヤング賞を目標にしているのも理解している。が、10月に健康な状態でいることよりも優先されるものはない。1試合、登板を見送ることが、彼自身にもチームにも最善の判断だ」と言った。

 大谷にとってもチームにとっても最大の目標は10月、つまりワールドシリーズ3連覇ということだ。

 ドジャースは13日現在、61勝36敗でナ・リーグ西地区首位。勝率.629はメジャートップで、2位のダイヤモンドバックスに11.5ゲーム差つけている。プレーオフ進出はほぼ確実と言っていいだろう。「10月に健康でいること」が最優先というなら、登板を1試合見送ったり、球宴を辞退させるだけでなく、しばらくの間、休ませたらどうか。大谷ひとりいなくなったからといって、プレーオフ進出ラインをキープするだけの戦力がいまのドジャースにはある。

 左膝と右肘に不安を抱える大谷をこのまま後半戦も使い続ければ、10月を待たずして取り返しのつかないことになりかねないのだから。

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