「多肉植物図鑑」松山美紗著

公開日: 更新日:

■多肉植物の美しくも不思議な世界に心奪われる

 原産地の降雨量の少なさに対応するため、水を体内に蓄えようと進化した結果、独特のフォルムを得た多肉植物の美しく、そして不思議な世界を案内してくれるカラー図鑑。

 肉厚のぷっくりとした葉を持つ代表が「セダム」。セダムの中にもさまざまな種類があり、「乙女心」の和名を持つ「セダム・パキフィルム」は、紅葉時に葉先だけがピンク色に染まり何とも初々しい。そう、多肉植物も紅葉するのだ(しない種類もあるそうだが)。

 一方の「ハオルシア」類は、強い日差しがある原産地ではそのほとんどが砂に埋もれ、唯一、外に出ている葉先がレンズに進化して光を取り込んでいるという。葉の一枚一枚がしずくのようにぷっくりとした質感をもつ「しずく石」は、とりわけ葉先のレンズの透明感が美しい。

 2枚の葉がひとつになって丸くなった「リトープス」類にいたっては、ひとつの個体から分かれて繁殖するという、植物らしからぬ生態まで見せてくれる。

 その他、つるに丸い葉が規則的に並ぶ「グリーンネックレス」など、ひとつひとつが繊細にデザインされたかのような完璧なフォルムを持ち、見る人を魅了する。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ