戦争が終わっても“壊れ続ける”兵士たちの苦悩

公開日: 更新日:

 トーソロ・アイアティ(26歳)は戦闘中に爆撃を受け、自身も負傷しながら仲間たちを必死に助けた。しかしハンヴィー(高機動多用途装輪車両)の運転手を救い出す前に車が爆発炎上。シートベルトに固定されたまま焼け死ぬ彼を目の当たりにした。トーソロは帰国後、眠るための睡眠薬と起きている間の鎮静剤と抗うつ剤を欠かすことができず、“あの光景”の悪夢を見続けている。

「戦後は別人になってしまった」と語る、兵士たちの妻の言葉が非常に重い。戦争の代償を改めて考えさせられる。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった