「生物多様性」本川達雄著

公開日: 更新日:

 生物多様性の大切さを解説した生物学講義。

 地球上には分かっているだけで約190万種、未発見の種を含むとおそらく3000万種以上が存在しているという。近年、その生物多様性が急速に失われ、毎年、全種数の0.01~0.1%、1日に5~50種の生物が地球上から姿を消している。

 恐竜が絶滅した時代の1000年に1種程度という絶滅速度とは雲泥の差だ。このままでは次世紀までに鳥類の12%、哺乳類の25%が絶滅するともいわれている。

 生物多様性が最も高い熱帯雨林やサンゴ礁における生物の共生、生物の進化の歴史などを解説。その上で、急激な生物多様性の減少にどう向き合うべきかを考える。

(中央公論新社 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?