「マンガ おはなし物理学史」小山慶太原作、佐々木ケン漫画

公開日: 更新日:

 物理学の歴史をコミックで解説した入門書。

 1665年、ニュートンがりんごの落下から重力の存在、そして天体の運動へと思索を深める場面に始まり、天文学者のケプラーが惑星の動きを解明するエピソードなどを紹介しながら力学が生まれた経緯をたどる。19世紀になると、電池の発明が契機となり、電磁気学が体系化される。昔から人々の関心事であった光も電磁気学に取り込まれていく。この力学と電磁気学を柱として古典物理学は完成。さらに20世紀に入ると、19世紀までの知見が通用しない世界があることに気づいた物理学者らによって、量子力学と相対性理論が完成する。

 4つのテーマから物理学400年の歴史を概観。

(講談社 1080円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発