「本屋になりたい この島の本を売る」宇田智子著 高野文子絵

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 日本一広い新刊書店の書店員から、日本一狭い古本屋の店主となった著者がつづる仕事エッセー。沖縄の第一牧志公設市場の向かいにある店の前は、地元の人や観光客で人通りが絶えない。店内は3畳の広さしかないが、普段は本屋に行かない人にも「沖縄の本」ならば手に取ってもらえるはずと、独立を決断する。仕組みもよく分からぬまま飛び込んだ古書店業。個人宅への買い取りや組合の市などでの仕入れから、値付け、そして「お客さんが棚をつくる」といわれる品揃えや並べ方まで、本屋の仕事の実際を紹介する。店では展示会やライブも開催。そんな本屋の可能性を追求する試行錯誤の日々を、本や人との出会いを交えながらつづる。(筑摩書房 820円+税)



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