「財政破綻に備える今なすべきこと」古川元久著

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 民主党政権で国家戦略担当大臣を務めた著者による警世の書。安倍政権が推進したアベノミクスによって、確かに日本経済は活況を取り戻しつつあるように見える。だが、アベノミクスで行われたジャブジャブの金融緩和と公共事業を中心とした財政出動は単なるカンフル剤に過ぎず、効果が強力である分、副作用が大きいと警告。近い将来の財政破綻や円暴落のリスクは回避不可能と思われるほど高まっているという。財政破綻が国民生活に与える苦しみを解説しながら、「地産地消システム」や、農業や水産業の第1次産業の生産者が流通や販売にまで携わる「6次産業化」など、地域社会の自立こそが財政破綻から日本を救う道だと説く。(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1000円+税)



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