「マーケティングの嘘」辻中俊樹 櫻井光行著

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 著者らは、消費者に対する定量調査によって市場のニーズを掴むという従来のマーケティング手法では、本当の消費者像は見えてこないと指摘。本書は、その定量調査の限界を検証しながら、代わりとして、調査対象者に1週間の日記をつけてもらう「生活日記調査」という新しい手法を使ったマーケティング手法の実際を解説する。

 消費活動の予測が難しい団塊シニア層と、短期間でターゲットが入れ替わるポストマタニティー層(2歳未満の子を持つ母親)をターゲットに、「若い母親の料理は手抜き」「シニア層の散歩は健康目的」といった作られた消費者イメージの嘘を暴き、2つの層の消費者としての実態を明らかにする。

(新潮社 700円+税)

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