「マーケティングの嘘」辻中俊樹 櫻井光行著

公開日: 更新日:

 著者らは、消費者に対する定量調査によって市場のニーズを掴むという従来のマーケティング手法では、本当の消費者像は見えてこないと指摘。本書は、その定量調査の限界を検証しながら、代わりとして、調査対象者に1週間の日記をつけてもらう「生活日記調査」という新しい手法を使ったマーケティング手法の実際を解説する。

 消費活動の予測が難しい団塊シニア層と、短期間でターゲットが入れ替わるポストマタニティー層(2歳未満の子を持つ母親)をターゲットに、「若い母親の料理は手抜き」「シニア層の散歩は健康目的」といった作られた消費者イメージの嘘を暴き、2つの層の消費者としての実態を明らかにする。

(新潮社 700円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?