「ルポにっぽんのごみ」杉本裕明著

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 身近な「ごみ=廃棄物」の行方を追ったルポルタージュ。

 日本で発生するごみは、家庭と事業系ごみを合わせ4487万トン。その4分の3が焼却施設で燃やされるが、東京23区の焼却灰は東京湾で埋め立て処分。13年度は不燃ごみと合わせて36万トンが埋められた。一方、多摩地域で出た焼却灰は、全量がエコセメントにリサイクルされているという。

 その他、自治体に重い負担を強いる容器包装プラスチックのリサイクルや、海を渡った中古家電の行く末、そしてごみの増加を見越して建設された焼却施設がゴミが減ったために維持できない状態に陥っているという現状まで。現場を歩きリサイクルや処理のあり方を考える。
(岩波書店 800円+税)



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