日本初のコンセプトアルバムはタイガース

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「昭和歌謡ポップスアルバムガイド 1959-1979」馬飼野元宏監修

 昨今の日本の音楽業界を牛耳るのが、AKBにEXILEにジャニーズ。CDランキングをいつ見てもこの3組が上位を占め、もっと大人の歌はないのかとため息が漏れる。

 そんな諸兄にお勧めしたいのが、馬飼野元宏監修「昭和歌謡ポップスアルバムガイド 1959-1979」(シンコーミュージック 2400円+税)。昭和の20年間にリリースされたポップス系のアルバムに注目し、800枚余りをジャケットと曲名、そしてリリースの背景などもあわせて紹介している。

 歌謡曲といえば、当時シングル盤が主力商品で、アルバムはシングルを集めたベスト盤と世間一般では認識されていた。しかし1967年、ビートルズがひとつの明確なテーマを持って作られた楽曲で構成した、音楽史上初といわれるコンセプトアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」を発表。日本ではこの影響をダイレクトに受け、アルバムの形が変化していった。

 いち早く動き出したのが、一大ブームとなっていたグループサウンズだ。例えば、堺正章やかまやつひろしを擁したスパイダース。「明治百年 すぱいだーす七年 蜘蛛巣座七人男」(1968年)は、全曲がメンバーによるオリジナルで、作詞も3曲を除きメンバーが手掛け、各人がリードボーカルを取るというこれまでにない構成になっていた。

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