「日本で100年、生きてきて」むのたけじ著

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 戦争は今もなくならない。それどころか、第3次世界大戦の危険性さえ出てきている。まだまだ伝えなければならないことがあるから「何とか生きにゃいかん」と、胃がんも肺がんも乗り越えた。朝日の後輩記者の聞き書きによって生まれたこの本には、100年の経験知が詰まっている。

 戦争とはどんなものか。日本はどうしてこんな国になったのか。憲法9条は穴の開いた平和の理想になっていないか。9条を真に輝かせるために日本人は何をすべきか。人が生まれてきた意味とは何か……。テーマは縦横無尽。囲炉裏端で古老の話を聞いているかのようだ。語り口はやわらかいが、言葉は深く、重く、心に刺さる。

(朝日新聞出版 780円+税)

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