「ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い」西寺郷太著

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 1985年春、全米のスターがアフリカの飢餓を救うために立ち上がり、作られたチャリティーソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」がアメリカンポップスの歴史に与えた影響について考察した音楽エッセー。

 同曲の作詞作曲は、マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチー。その制作過程は、黒人アーティストが主導するプロジェクトに白人アーティストが全面協力するという、以前では予想もできなかった展開を見せる。完成までの過程がほぼすべて映像として記録・公開され、世界中がそのライブ感の目撃者になれたことが、成功の大きな要因だと分析。一方で参加したアーティストが軒並み失速していったと指摘し、その背景を読み解く。

(NHK出版 740円+税)

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