「おれたちを笑うな!」椎名誠著

公開日: 更新日:

 釣果を問わず、果敢に出撃を繰り返す「雑魚釣り隊」の釣行の顛末をつづる人気シリーズ第4弾。

 1月の遠征は伊豆へ。当初は、厳寒期の浜辺でのキャンプをもくろんだが、隊長である著者が、あろうことか痛風を発症。おまけにインフルエンザの病み上がりで貸別荘に寝床を定める。当日、全国各地から隊員13人が集結。持ち船(ゴムボート)の「かいじん丸」で早々に出航する者もあり、各人がそれぞれに腕を競うが、結局その日の唯一の獲物は40センチ級のゴマサバ1匹だった(東伊豆ゴマサバ騒動)。

 その他、韓国・済州島でのサバイバル釣りや真冬の海浜強化合宿など、大真面目に遊ぶコドモ大人たちの珍釣り紀行。(小学館 670円)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?