「東京鉄道遺産100選」内田宗治著

公開日: 更新日:

 都内に600キロ張り巡らされた路線のうち、JRの6割以上、私鉄でも4割近くの区間が今から100年以上も前に開業したものだという。本書は、沿線の各所に残る鉄道遺産を紹介しながら、その歴史をたどるビジュアル鉄道本。

 JR四ツ谷駅を発着する複々線の線路のうち、総武線下り電車だけが通る重厚な赤れんが造りのトンネル「旧御所トンネル」は、前身の甲武鉄道開業時からのもので、実に120年以上、現役で使われているのだとか。その他、日本で初めて開業した鉄道を現在の東京駅方面に延伸するために造った「新永間市街線」の高架橋や、都内最古の現役木造駅舎・原宿駅など。姿を消しつつある鉄道遺産の中から厳選した100カ所を紹介。(中央公論新社 1050円+税)



【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒