「18きっぷ」朝日新聞社、朝井リョウ著

公開日: 更新日:

 18歳の朝井は第1志望の国立大学に落ち、浪人するか、第2志望の私立大学に進学するか、選ばなくてはいけなくなった。高校の3者面談で朝井は「浪人はしたくありません」と言った。「書きたい話がたくさんあるんです。もう1年なんて我慢できません」。綿矢りさが19歳で芥川賞を受賞したのに衝撃を受け、19歳をタイムリミットにしていたのだ。

 鈴木翔太は小学生のとき、建設中の高層マンションを軽やかに行き交う鳶職人を見て、かっこいいと思った。中3のとき、ハローワークでその鳶職人のいた会社の求人を見つけ迷わず鳶職人になった。

 自分の未来を選択して旅立った18歳の若者たちの写真集。

(朝日新聞出版 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋