「skmt 坂本龍一とは誰か」坂本龍一/後藤繁雄著

公開日: 更新日:

 書名の「skmt」とは坂本氏のドメイン名表記。ニューヨークのオフィスや東京のレコード会社の会議室、イタリアの楽屋など、折々に氏が何を感じ、時代をどのようにとらえ、どこに向かおうとしているのかを問いながら、その瞬間のskmtを記録したインタビュー集。

 6歳のときには、もう西洋音楽が持つ「小説構造」に耐えられず、小学生で作曲を始めたという音楽遍歴から、ニューヨーク移住後、すぐに起きた湾岸戦争以降「自分が変わってきている気がする」と語る自身の内面について、そして「最後には百姓か、炭焼きになりたい。両方やるか」といった断片的つぶやきまで。その思考と独創性の片鱗に触れる。(筑摩書房 1000円+税)



【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁