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「『東京電力』研究排除の系譜」斎藤貴男著

 原発事故を起こした東京電力の企業体質を検証するノンフィクション。

 福島第1原発の事故処理で活躍したのはアメリカの軍事ロボットだった。実は、1999年に通産省が30億円を費やして原発防災支援ロボットシステムを完成させたが、「原子力発電技術機構」は実用化を見送ったという。その報告書には、事故の際には人間が放射能を浴びながら処理すればよいと主張しているとしか思えない文言が並ぶ。こうした内部資料を読み解きながら、東京電力や「原子力ムラ」の人々が原発の安全について、どう考えていたのか明らかにする。さらにそうした体質が長年保ち続けられてきた背景を、戦後のアメリカとの関係や代々の経営者らの言動を検証しながら、つまびらかにする。(KADOKAWA 1000円+税)

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