• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger
北上次郎
著者のコラム一覧
北上次郎評論家

1946年、東京都生まれ。明治大学文学部卒。本名は目黒考二。76年、椎名誠を編集長に「本の雑誌」を創刊。ペンネームの北上次郎名で「冒険小説論―近代ヒーロー像100年の変遷」など著作多数。本紙でも「北上次郎のこれが面白極上本だ!」を好評連載中。趣味は競馬。

「ゼロ以下の死」C・J・ボックス著 野口百合子訳

 シリーズものの新刊は、全作を読んでないと手に取りにくい。いや、全作でなくても、少なくても数作は読んでないと、途中からは読みにくい。話の展開がわからないんじゃないか、と思っても仕方がない。しかし待ってくれ。本書は猟区管理官ジョー・ピケットを主人公とするシリーズの第8作なのだが、これまでの作品をまったく読んでなくても大丈夫なのだ。安心して手に取られたい。

 本書はシリーズ第2作「凍える森」の後日譚なのだが、そんなことは知らなくても全然かまわない。これが面白ければ「凍える森」にさかのぼればいい。そしてこの2冊が面白ければ、残りの6作をゆっくり読めばいい。なぜそれを勧めるかというと、このシリーズ、これからがぜん面白くなるのだ。いまから読み始めることをぜひお勧めしたい。

 次女として里子に迎えた少女エイプリルは6年前に死んだはずなのだが、その彼女から連絡が来る、という衝撃的な冒頭から本書は幕を開ける。しかも彼女は、連続殺人鬼に捕まっているらしいとわかってくる。かくてジョーの懸命の捜索が始まることになるが――という話で、感動的なラストまで一気読みの傑作だ。いやあ、面白いぞ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    がん患者にヤジ 自民・穴見議員に政治資金“還流”疑惑浮上

  2. 2

    ジャニーズは酒と女で破滅 元TOKIO山口、NEWS小山の次は?

  3. 3

    AKB総選挙1位でも 松井珠理奈に課せられる“ヒールの宿命”

  4. 4

    宮里藍「10年越しの結婚」秘話 世間体気にし父親も大反対

  5. 5

    夜な夜な六本木の会員制バーで繰り広げられる乱痴気騒ぎ

  6. 6

    サザン桑田が涙を流して「RCに負けた」と語った札幌の夜

  7. 7

    夫がキャディーに…横峯さくらは“内情の功”シード復活の糧

  8. 8

    元TOKIO山口達也が5億円豪邸売却へ 収入失い債務資金枯渇

  9. 9

    モリカケ潰しと国威発揚 安倍政権がほくそ笑む“W杯狂騒”

  10. 10

    パワハラ男性マネをクビに!長澤まさみの凄みは色気と男気

もっと見る