「映画『高村光太郎』を提案します」福井次郎著

公開日: 更新日:

 彫刻家、詩人の高村光太郎は、妻の智恵子をうたった詩集「智恵子抄」で知られ、2回映画化されているが、光太郎個人を映画化したものはない。光太郎には智恵子との関係、戦争詩を書いたことを懺悔した転向問題など、いくつかの謎がある。恋人だった智恵子には親の決めた婚約者がいたため、2人の恋は大きなスキャンダルとなった。当時の光太郎の智恵子への気持ちを読み解くカギになるのが「狂奔する牛」という詩だ。もし、光太郎の映画を製作するなら、この詩を映像化することが必要だ。

 精神病を発症し、自殺を図った智恵子と光太郎のドラマの映像化を具体的な視点から提案した一冊。(言視舎 1800円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃