「総理の影」森功著

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 安倍内閣で官房長官を務める菅義偉は、秋田県雄勝郡の出身である。父の和三郎は若いころ、満鉄に入り、関東軍が敗走した後、取り残された開拓団を無事、日本に帰国させた豪胆な人物だった。

 戦後、イチゴ栽培で成功したがその後を継がず義偉は上京し、大学卒業後、小此木彦三郎の秘書となった。横浜市議を務めた後、国会議員となるが、安倍との出会いのきっかけは北朝鮮問題だった。拉致問題が判明した後、万景峰号が自由に日本の港に出入りしていることを危惧し、「北朝鮮に対する制裁法を作るべきだ」と自民党の総務会で主張したのが安倍の目に留まった。

 知られざる菅義偉の正体に迫る。(小学館 1400円+税)


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