映画界、出版界も注目 なぜいまヒトラーなのか?

公開日: 更新日:

「丸刈りにされた女たち」藤森晶子著

 戦時中、ドイツ兵と愛し合ったために、戦後「対独協力者」としてつるし上げられたフランスの女たち。彼女たちはしばしば丸刈りにされ、町中引き回しの上で裁判投獄された。著者は大学受験生時代にたまたまテレビでその存在を知り、関心を抱いたという。やがてフランス留学中に、現地でも通称「ドイツ兵の恋人」やその子どもたちの名誉回復の動きがあることを知り、取材を開始。R・キャパが撮った有名な丸刈り女性の写真についても深く調べ、本書で報告している。

 戦争の混乱と憎しみの中で押しつぶされた丸刈り女性たち。彼女たちとの出会いを含め、戦争の古い傷痕に迫る30代日本女性の力作ルポルタージュ。(岩波書店 1900円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か