日本人の消費行動に変化が見られる。何を買うかより、いかに手間をかけずに買うかが重要になっているのだ。キーパーソンは新しい消費行動を先取りする若者。彼らはスマホで情報収集をして買い物をする。フルキャリ子育て女性は時間がないため食器洗い機のような高くても便利なものを買う。巨大なシニア市場は「時間」「経済」「健康」軸で消費行動が異なる。経済的な余裕はあっても情報が多すぎて商品・サービスを選ぶ時間がない消費者には、最適な選択肢を手元まで届ける提案型アプローチが有効だ。
販売戦略を立てるのに欠かせない一冊。(東洋経済新報社 1600円+税)