「『快傑ハリマオ』を追いかけて」二宮善宏氏

公開日: 更新日:

 そして、最大の魅力は主演俳優の勝木敏之と語る人も多い。勝木は芸能界からこつぜんと姿を消し、消息不明となったのだ。

「『月光仮面』の主役・大瀬康一は子供に大人気でしたが、勝木は圧倒的に女性ファンが多かった。勝木の行方をたどる過程で出会った女性たちは、今でも勝木との思い出の品を宝物としています。勝木の半生を追い、監督や共演者、関係者に取材するうちに気づいたのですが、当時のテレビはブラウン管を通して、人柄や人格も映し出していたと思うんです。勝木の人柄は視聴者にも伝わっていた。だからこそ心に残り、延々と語り継がれてきたのでしょうね」

 残念ながら、今も勝木は行方知れず。存命ならば今年84歳になるという。

「時折夢に見ます。この本を機に、勝木がひょいと現れて『本当はこうだった』と語ってくれる夢を。とはいえ、時計の針は嘘をつきません。快傑ハリマオを知らない人も増えてきています。でも僕らの世代の心を魅了したひとりの男がいたことを書き残しておくことは、テレビ映画史という観点からも価値があると思っています」(河出書房新社 2000円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  2. 2

    侍J捕手・中村悠平らが“NPBルール改変”を提言 「日本ガラパゴス野球」では勝てない現実

  3. 3

    高市首相の“悪態答弁”にSNSで批判殺到! 共産&れいわの質問に「不貞腐れたガキレベル」の横柄さだった理由

  4. 4

    議員会館でも身体重ね…“不倫男”松本文科相は辞任秒読み! 虚偽答弁疑惑に「コメント控える」連発の卑劣

  5. 5

    侍J選手を“殺した”井端監督の偏重起用、場当たり、塩漬け…こうして結束力に亀裂が生じた

  1. 6

    小栗旬がハリウッド“資本”映画で主演も… トラウマ級の英語力と「スター」への高い壁

  2. 7

    菊池風磨も認めるtimelesz“タイプロバブル” YouTubeなしテレビ主戦場…独自路線の成否

  3. 8

    小祝さくらは当落線上…全米女子オープンを目指す国内組「予選免除」争いの熾烈

  4. 9

    「国宝」日本アカデミー賞10冠の陰で…森七菜“最優秀助演女優賞”逃した不運と無念

  5. 10

    ベネズエラ戦惨敗は井端監督の「自業自得」…リリーフ崩壊は昨年末から始まっていた