「忍者の掟」川上仁一著

公開日: 更新日:

 甲賀流伴党21代宗師家の著者が、忍者・忍術の世界を紹介する手引書。

 元和4(1618)年に書かれた兵学書「軍法侍用集」に当時の忍びの術について詳細な記述があることから、忍者・忍術は室町時代以前から実在していたことは間違いないという。戦争の際に必要な攪乱奇襲の戦法や、諜報謀略の手法は各地にそれぞれあったが、中でもそれを得意としたのが伊賀衆、甲賀衆という集団で、その集団の技術にたけた人たちが「忍び」だったと思われる。

 敵対関係と思われがちな伊賀流と甲賀流だが、実は異名同流なのだという。そうした忍者・忍術の起源から、自ら体験した忍者修行、そして口伝による忍者の教えを解説。門外不出の史料も公開し、忍者の真の姿を伝える。(KADOKAWA 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も