「毛細血管が寿命をのばす」根来秀行著

公開日: 更新日:

 肌や髪の新陳代謝を高めて若々しさを保ったり、免疫力を高めたり、糖尿病の合併症や認知症の発症を食い止める。これらの効果が期待できるのが、毛細血管を強化することだ。

 毛細血管は体内の血管の99%を占め、全身の隅々の細胞にまで酸素や栄養を運び、老廃物を回収している。血管の健康というと太い血管ばかりを意識しがちだが、各臓器の機能を維持して疾患や老化を防ぐには、毛細血管力を高めることが不可欠なのだ。

 しかし、毛細血管は年齢とともに退化し、血流が滞って使われなくなることでも減少してしまう。そこで大切になるのが、意識して毛細血管を鍛えること。例えば、腹式呼吸を習慣にすると自律神経の副交感神経が優位になり、血行を良くして毛細血管を鍛えるのに役立つ。4秒かけて吸い、4秒息を止め、8秒かけて吐く腹式呼吸を1日に数回行ってみよう。

 また、無酸素運動と有酸素運動を組み合わせて行うと、新たな毛細血管がつくられやすくなる。腹筋やスクワットなどの筋トレを5分行った後、15分ウオーキングする。これだけで毛細血管が若々しくよみがえり、病気や老化を防ぐことに役立つはずだ。(青春出版社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性