「猫ミス!」新井素子ほか著

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 黒猫の「俺」は、気がつくときょうだいたちと段ボール箱に入れられ、公園に捨てられていた。地域猫ボランティアの手を経て、飼い主と巡り合った俺は、ナイトという名前になった。

 ある日、どうしてもやらなければならないことを果たすために玄関から飛び出した俺は、飼い主の家に戻れなくなってしまう。ボランティアの置きエサで生き延びる俺だが、たびたびカラスのキングにエサを奪われて、悔しくてならない。

 いつかキングを殺してやると息巻く俺だが、仲間によると、キングは俺のエサだけを狙っているらしい。やがて俺はキングが群れで仲間外れにされていることを知る。(新井素子著「黒猫ナイトの冒険」)

 8人の作家・漫画家が猫をテーマに競演したアンソロジー。

(中央公論新社 600円+税)


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