「にらみ」長岡弘樹著

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 片平刑事は殺人事件の被疑者、保原を知っていた。4年前、保原が事務所荒らしで懲役5年の判決が出された公判を傍聴したのだ。

 担当した捜査員の代わりに、自供どおりのことを話すか最前列で確認する「にらみ」という任務である。

 保原は仮釈放後、就職した工場でいじめを受けてやめ、収入がなくなり、彼を担当した保護司の石橋マサ江が貯めている金を盗もうと、農薬を飲ませて殺したという。その現場を隣家の主婦に目撃された。だが、片平は、保原がマサ江の正面に立っていたということに違和感を覚えた。そんな姿勢で毒を飲ませることができるのか。(「にらみ」)

 読者の意表を突くミステリー7編。

 (光文社 1500円+税)

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