• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「EPITAPH東京」恩田陸著

 筆者Kは、東京をテーマにした長編戯曲に取り組んでいるが、なかなか進まない。「エピタフ東京」というタイトルだけは数年前から頭に浮かんでいた。

 行きつけの飲み屋で知り合った自称・吸血鬼の吉屋は、「この街は、無数の死者の記憶でできている」という。東京にふさわしいエピタフ=墓碑銘を考えるKには、「死者がポイント」という吉屋の言葉が啓示のように感じられる。

 将門の首塚や友人の父親の納骨で出かけた霊園、昭和天皇陵などを訪ね歩き、執筆のアイデアを練り上げていくKは、ある日、神田の古書街で吉屋を見かけ、思わず尾行する。

 Kの日常と作中作「エピタフ東京」、そして吉屋の視点が交錯しながら進行する不思議な読書体験。 (朝日新聞出版 640円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もし破局したら…“恋愛露出狂”剛力&前澤社長の未来予想図

  2. 2

    県警・消防は380人動員 なぜ理稀ちゃんを発見できなかった

  3. 3

    まるで大使館…剛力彩芽&前澤社長の“100億円豪邸”を発見

  4. 4

    総裁選で論戦拒否…安倍首相が打って出た「逃げ恥」作戦

  5. 5

    逸材ゴロゴロ 夏の甲子園“契約金1億円”ドラ1候補7人の名前

  6. 6

    恋愛に厳しいはずが…剛力彩芽を“黙認”するオスカーの打算

  7. 7

    キムタクは“御一行”で…被災地を単身訪れた斎藤工との差

  8. 8

    カネと欲望がうごめく甲子園 ネット裏“怪情報”<下>

  9. 9

    剛力彩芽へ助言…私生活をSNSにアップする女優は伸びない

  10. 10

    まるで炎上商法 “超人ショー”と化した24時間TVの存在価値

もっと見る