「ほどほどのすすめ」池田清彦著

公開日:

 東大の高橋迪雄(みちお)名誉教授によれば、人間は穀類を食べるようになってから働かざるを得なくなったという。動物には必須アミノ酸の摂取が欠かせないが、ライオンはタンパク質を少しだけ取って後は寝て暮らす。

 一方、草はほとんどが炭水化物でタンパク質はわずかだから、草食動物は大量の草を食べなくてはならず、しかも炭水化物のエネルギーを消費するために体を動かさなくてはならない。人間も狩猟採集民だった頃は少しだけ食べ物を取れば足りたのに、農耕民になってから過剰エネルギーを解消するためにせっせと労働するようになったのだ。

 読むと、ワーカホリックから抜け出せそうな気になる本。

(さくら舎 1400円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  2. 2

    誤球の松山に「お粗末の極み」と厳し声 手抜きの指摘も

  3. 3

    特番「細かすぎて伝わらない」木梨憲武&関根勤不在のワケ

  4. 4

    片山大臣が一転弱気 カレンダー疑惑“証人続々”に戦々恐々

  5. 5

    北方領土2島先行返還を阻む日米安保「基地権密約」の壁

  6. 6

    玉城知事の訴え効果あり 辺野古阻止は軟弱地盤が足がかり

  7. 7

    M&Aはコミットせず…赤字転落「RIZAP」子会社切り売り必至

  8. 8

    原巨人ため息…“陰のMVP”天敵フランスアは広島であと5年

  9. 9

    移民利権で私服を肥やす 天下り法人「JITCO」の“商売方法”

  10. 10

    オークラを提訴 久兵衛に危惧されるホテル業界の総スカン

もっと見る