「レトロ雑貨 夢見堂の事件綴」又井健太著

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 昭子が働く昭和のレトロ雑貨を扱う夢見堂に、フリーターの裕司が壊れた黒電話の修理を依頼に来た。電話は裕司の父の遺品だった。彼の両親はこの電話機が縁で知り合ったといい、父は「出会いの電話」と呼んでいたという。

 家では、裕司が小学生のときの母の死を機にプッシュホンに切り替えたが、父はよく夜中に酒に酔ってはこの黒電話に向かって亡き母に話しかけていたという。それゆえに裕司もこの電話を処分できずにいたのだ。

 数日後、裕司はバイト先のコンビニに現れた昭子から、「出会いの電話」の秘密が分かったから、今晩11時7分きっかりに店に電話を入れるよう言われる。(「黒電話の神様」)

 昭和の雑貨に秘められたさまざまな謎を解いていく連作ミステリー。

(朝日新聞出版 680円+税)

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