「人類、宇宙に住む」ミチオ・カク著 斉藤隆央訳

公開日: 更新日:

 地球はこれまで5度も大量絶滅を繰り返し、その際最大で90%の生物が姿を消した。そして現代もまた危機に面している。地球温暖化や小惑星の衝突などで地球が壊滅的なダメージを受けることは確実で、人類が生き残るには宇宙に移住するしかないという。

 人類が宇宙で暮らすには3ステップで進む。まずは恒久的な月基地を建設し、最終的には火星に入植する。人工知能とナノテクノロジーなどからなる「科学の第四の波」が必要だが、これを突破すれば荒涼とした火星を地球化することは可能だ。その後、太陽系近隣の恒星へと進出し、同時に新たな星々で生きていけるよう、人体の改造と強化をしていく――。

 理論物理学者の著者がAIや最新テクノロジーの進展を追いながら、宇宙移住の道筋を示す。

(NHK出版 2500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ