「計画結婚」白河三兎著

公開日: 更新日:

 怜美は、豪華客船を借り切った船上ウエディングに出席する。新婦で幼馴染みの静香は、怜美とは対照的に、非の打ちどころのない美貌でスタイルも抜群。一方で孤高を貫き、あまのじゃくの彼女の理解者は怜美だけと言ってもよかった。そんな2人の関係が一時期破綻し、絶交が続いたこともあった。それは怜美と一緒に新婦友人席に座る、美容師の桜田が原因だった。

 一方、同じテーブルの新郎側友人の3人はいずれもバイトの代理出席だった。お色直しの間、甲板に出た高原は代理出席仲間の小暮から眼鏡に仕込んだ盗撮カメラを指摘され、「奴」の仲間かと身構える。実は高原は、ある犯人を捕まえるために身分を隠して潜入した警察官だった。

 出席者それぞれの思惑が交錯しながら進むウエディングミステリー。

(徳間書店 670円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン