「リハビリ」長谷川幹著

公開日: 更新日:

 リハビリテーションは、単に身体的な障害の回復だけでなく、患者の人生全体の回復に関わる。40年以上の経験を持つリハビリ医が豊富な事例を交えながら、そのリハビリテーションの実際を解説した医療テキスト。

 リハビリの対象になる疾患は脳損傷が一番多く、骨関節疾患、神経難病、生活不活発病(廃用症候群)と続く。脳卒中や脳外傷、低酸素脳症など各症状の概要を紹介。

 バイク事故の脳外傷でほぼ寝たきりの全介助状態だった青年が、電動車いすで外出する練習を始めたり、腕の骨折を機に歩行も困難になった100歳の女性が介助なしでトイレに行けるようになった例などを挙げながら、患者が持っている力を「みずから引き出す」リハビリについて語る。

 (岩波書店 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動