「病弱探偵 謎は彼女の特効薬」岡崎琢磨著

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 高1のゲンキの日課は、隣家の病弱な幼馴染み・マイに学校のプリントを届けること。その日も夏風邪をひいたマイを見舞ったゲンキは、放課後に遭遇した「事件」を彼女に話す。推理小説好きのマイは、いつも謎めいた話をせがむのだ。その事件とは、ゲンキが帰宅途中に立ち寄った駅前の書店での万引き騒ぎだった。ゲンキが店に入ると、サヤ先輩が店主にスマホで撮影した写真を見せていた。写真にはゲンキと入れ違いに出ていった同じ高校の不良・橋本がカバンにマンガを入れる瞬間が写されていた。しかし、在庫を確認した店主は、何も盗まれていないと話す。(「夏風邪と《消えた万引き》の謎」)

 安楽椅子探偵ならぬ女子高生寝台探偵が身近な謎を解く連作短編集。

(講談社 660円+税)

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