「戦国十二刻」木下昌輝著

公開日: 更新日:

 応仁の乱の頃、室町将軍足利義政のお抱え庭師、善阿弥は、西軍が虎視眈々と狙っていた相国寺の庭を必死で守ろうとしていた。相国寺は花の御所と東軍総大将の細川勝元の屋敷をつなぐ位置にある。その庭は義政と善阿弥が苦心して造ったものだった。義政は、相国寺を救えばもう一度、政に向き合うと約束した。善阿弥は一休宗純の元に赴き、西軍や東軍の大将を説得してほしいと頼む。

 相国寺の七重塔と庭園を惜しんだ一休は、予言記「聖徳太子未来記」の一節が応仁の乱を予言しているといわれていることを憂慮し、西軍の本陣に向かう。(「乱世の庭」)

 他に厳島の合戦など、歴史的な事件が起きる24時間前に目を向けた時代小説。

(光文社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士