「京都祇園もも吉庵のあまから帖」志賀内泰弘著

公開日: 更新日:

 京都の個人タクシーの運転手・美都子は、元ナンバーワン芸妓。美しさ、そして踊りでも祇園一との評判だったが、元芸妓の母親・もも吉との口論がきっかけで、転職してしまったのだ。同時に、もも吉も営んでいたお茶屋を畳み、一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」の女将に収まってしまった。

 ある日、東京からの客を「縁切り縁結び」で有名な安井金比羅宮へ案内した美都子は、参拝を待つ行列の中に見覚えのある顔を見つける。「仕込みさん」と呼ばれる、舞妓修業中の奈々江だった。今は「都をどり」の最中で祇園が最も忙しい時期であり、見かねた美都子は叱りつけてしまうが、後味が悪い。(「桜舞う 都をどりのせつなくて」)

 祇園を舞台にしたハートウオーミングな連作集。

(PHP研究所 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBC惨敗は必然だった!井端監督の傲慢姿勢が招いたブルペン崩壊【総集編】

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』が4月に登場 史上最高の射幸性を誇った初代『ミリオンゴッド』の伝説

  3. 3

    侍J投手コーチに飛び交う悪評「データを扱えない」 “構造的欠陥”も相まり大いなる不安

  4. 4

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 5

    高市首相初訪米での英語挨拶にトランプ大統領「通訳使え」…案の定SNSで蒸し返された“経歴疑惑”

  1. 6

    佐々木朗希とドジャースに“密約”か OP戦ズタボロ防御率13.50でも開幕ローテ入りのナゾ

  2. 7

    (49)生活保護世帯が増加中 “基本的生活”と地域住民との交流でハッピー

  3. 8

    高市首相の“悪態答弁”にSNSで批判殺到! 共産&れいわの質問に「不貞腐れたガキレベル」の横柄さだった理由

  4. 9

    議員会館でも身体重ね…“不倫男”松本文科相は辞任秒読み! 虚偽答弁疑惑に「コメント控える」連発の卑劣

  5. 10

    宮舘涼太“臆測”強調でSnow Man「国民的人気」に急ブレーキ危機…“めめ不在”の痛手