「最強の体調管理」熊本悦明著

公開日: 更新日:

 男の40代、50代といえば働き盛りの年代だが、同時に体力や気力の衰えを感じることも増える。そして、中高年になればそんなこともあるだろうと、年のせいにしてしまいがちだ。

 しかし、これは男性ホルモンであるテストステロンの不足が原因である場合が多く、増やす生活習慣を身に付けることで、心身の不調が驚くほど解消されるケースがあるという。

 男性ホルモンの減少はメンタルや性機能に悪影響を及ぼすだけでなく、血管障害も招きやすくなる。男性ホルモンには血管保護作用があり、血管をしなやかに丈夫に保つ役割も果たしている。健康そうに見えていた働き盛りの男性が、心筋梗塞や脳梗塞で突然亡くなるというケースが散見されるが、これは男性ホルモン減少による血管の老化が原因のひとつだと本書は警告している。

 生活習慣のひと工夫で、男性ホルモンを増やすことは可能だ。例えば、肉、ニンニク、タマネギを意識して食べること。男性ホルモンの原料はコレステロールであり、最低でも肉を1日100グラムは取るようにしたい。

 ニンニクやタマネギに含まれる硫黄化合物も有効で、特にニンニクは食べた直後から血中男性ホルモン値が5pg/ml上昇するという検査結果もあるほどだ。

 他にも、少なくとも7時間睡眠を心がけることや筋トレ、42度の湯に10分漬かるなどの方法も有効だという。

 メンズヘルス外来などでは、血液検査によって男性ホルモン値を調べることができる。値が著しく低い場合は、注射などによる補填療法を受けることも可能だ。

(ダイヤモンド社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  2. 2

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    ブルージェイズ知将が温めるワールドシリーズ「大谷封じ」の秘策…ドジャース連覇は一筋縄ではいかず

  3. 8

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

  4. 9

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  5. 10

    亀梨和也気になる体調不良と酒グセ、田中みな実との結婚…旧ジャニーズ退所後の順風満帆に落とし穴