「辛酸なめ子の世界恋愛文学全集」辛酸なめ子著

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 人気漫画家が古今東西の恋愛文学を独自の視線で読み解く読書エッセー。

 日本昔話の「かぐや姫」を大人になって読み返してみると、実は女性が愛されるためのテクが満載の恋愛教則本だったことに改めて気づいたという。男たちの恋文に返事を書かないかぐや姫に、恋愛テクの基本は男性からのアプローチにはすぐ応えてはいけないと学ぶ。また、男たちに架空の珍品をリクエストするのは、男は挑戦するのが好きなので難題を出すほど燃えるという恋心を高めるテクだと、物語のあらすじを紹介しながら、恋愛テキストとして解説。

 その他、セックス指南書としか読めないという紀元前の「恋愛指南」から、800万部のベストセラー「食べて、祈って、恋をして」まで40作品を網羅。

(祥伝社 680円+税)

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