「コープス・ハント」下村敦史著

公開日: 更新日:

 8人の女性を殺害した容疑で死刑判決を下された浅沼聖悟は、「そのうちの1件は俺の犯行じゃない」と言った。そして“思い出の場所”に真犯人の遺体を隠した、と。被害者の水本優香のシャツの襟元には十数本の深紅のバラが差し込まれていた。それが連続殺人の手口と似ていたので、同一犯だと思われたのだ。

 だが、刑事の折笠望美は、その前に取り調べていた別の被疑者、金田光が真犯人だと信じていた。一般車のドライブレコーダーに、3人組の男にマンションに連れ込まれる優香の姿が写っていて、3人組の1人が金田だったのだ。金田は浅沼の逮捕前から行方不明になっている。

 抑圧された心が生んだ犯罪を描くミステリー。

(KADOKAWA 1700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー