「カレーライス」重松清著

公開日: 更新日:

 著者の作品の中から国語の教科書に掲載されたり、入試や模試に繰り返し出題される作品を編んだ異色のアンソロジー。

 5年生の「わたし」が「たっちゃん」と会ったのは保健室だった。その日、教室の掲示板に張られた「おかあさんの顔」の絵に落書きを見つけたわたしは、担任の細川先生に気づかれるのではないかと心配で、気分が悪くなり、保健室で横になっていたのだ。

 本当は保健室なんて来たくなかった。みんながわたしに意地悪することに飽きるまで、いるのかいないのかわからないような子でいたいだけだ。隣のベッドに寝ていたのが1年生のたっちゃんだった。「ヒデおば」と皆に恐れられる保健の先生は何も聞かずに、たっちゃんとわたしにドロップをくれた。(「ドロップスは神さまの涙」)

(新潮社 590円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網