「日本遺産に消えた女」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 可奈子が受け取った手紙には亡父・徹が詠んだ俳句が同封されていた。妻の明江をひき逃げ事故で失って以来、気力をなくした徹は、社長の椅子を弟に譲り、各地を旅していた。そして、半月前に旅先の山形で観光用の最上川下りの船から転落して溺死してしまった。

 手紙の送り主は観光船を営む会社の広報・後藤だった。徹の俳句に疑問を抱いた可奈子は後藤を訪ねる。やがて船着き場の投句箱に俳句を入れる際、徹に連れの人物がいたことが分かる。同じ頃、東京で私立探偵殺人事件を捜査中の十津川は、被害者が徹の依頼で明江をひき逃げした犯人を捜していたことを知る。(「最上川殺人事件」)

 ほか、紀伊勝浦や阿波鳴門など、日本遺産を舞台にした作品を編んだ十津川警部シリーズ傑作集。

(徳間書店 730円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    Snow Man佐久間大介が城西国際大学メディア学部映像芸術コースで培った“強力な武器”

  2. 2

    八村塁の「レイカーズ電撃復帰」に現実味 2兆円新オーナー誕生でドンチッチとのコンビ復活へ

  3. 3

    榊英雄が2審も懲役8年…昔と違って、一度の過ちも許されない時代に

  4. 4

    東京・日本橋、首都高のフタ取れ 川沿いを楽しく歩ける街に

  5. 5

    高市首相がキーパーソン片山財務相“切り捨て”画策…内閣改造・党役員人事「もう1つの焦点」に

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    福岡県議会の「政治とカネ」疑惑が拡大 永田町に“飛び火”で自民党議員が戦々恐々

  3. 8

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  4. 9

    霞ケ浦“春高バレー指揮官”高橋監督「今から他競技でも県ベスト8は狙えます。部活動の指導は組織づくり」

  5. 10

    松本若菜“シャイニング顔”で奮闘も…「君の好きは無敵」視聴率4.3%からの反撃を阻む“アラ還コンビ”