著者のコラム一覧
堂場瞬一作家

1963年、茨城県生まれ。2000年「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」など多数。2021年、作家デビュー20周年を迎え、出版社を横断したプロジェクトが進行中。

<8>昭和とは何と大変な時代だったことか

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 公安一課の刑事たちが一斉に情報収集の電話をかけ始めたので、朝の課内は騒がしくなった。その途中、とうとう天皇崩御のニュースが入ってきて、公安一課長の音頭で、一分間の黙祷が行われた。

 それまでずっと焦って電話をしまくっていた海老沢も、さすがに神妙な気分になる。自分たちは戦後… 

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【連載】鷹の系譜

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