堂場瞬一
著者のコラム一覧
堂場瞬一作家

1963年、茨城県生まれ。2000年「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」など多数。2021年、作家デビュー20周年を迎え、出版社を横断したプロジェクトが進行中。

<55>前のめりになると相手が警戒する

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 嶋田祥子は張り切っていた。それは分かる。公安一課の女性刑事の仕事というと、極左のアジトに家宅捜索をかける際のサポートや、集会の監視がほとんどだ。女性の活動家もいるので、その対策という意味がある。普通の活動――スパイをリクルートしたり、潜入捜査をしたりということはほとんどない。

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