著者のコラム一覧
堂場瞬一作家

1963年、茨城県生まれ。2000年「8年」で第13回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。警察小説、スポーツ小説などさまざまな題材の小説を発表している。著書に「警視庁犯罪被害者支援課」シリーズ、「焦土の刑事」「動乱の刑事」「沃野の刑事」など多数。2021年、作家デビュー20周年を迎え、出版社を横断したプロジェクトが進行中。

<81>酒を呑んでいる余裕もなかった

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

〈第五章〉探り合い

 海老沢と会うのは久しぶりだった。

 大学時代の友人で、たまたま警察でも同期になったのだが、所属部署が違うので、会うことは滅多にない。今では、年に一回か二回、酒を酌み交わすぐらいだった。

 場所は渋谷の居酒屋。学生時代によく通っていた店で、二… 

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