「評決の代償」グレアム・ムーア著 吉野弘人訳

公開日: 更新日:

 弁護士のマヤの前に元恋人のリックが現れた。2人は、10年前、富豪の娘を殺した容疑で起訴されたボビー・ノックを裁く陪審員として知り合った。裁判では、マヤが有罪を主張する他の陪審員を説得して無罪の評決となった。裁判後、マヤは有罪を望んだ世間の激しいバッシングに遭い、意見を翻したリックもマスコミとマヤへの批判を繰り広げた。

 リックは当時の陪審員を集めたドキュメンタリー番組への出演をマヤに依頼する。その場で新たに見つけたノックの有罪を証明する証拠を見せるという。元陪審員が集まった夜、リックが何者かに殺され、容疑者になってしまったマヤは再び10年前の事件と向き合う。

 脚本家としても活躍する著者による迫真のリーガルサスペンス。

(早川書房 2200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情