「犬と人の絆」アレクサンドラ・ホロウィッツ著 水越美奈監訳 奥田弥生翻訳

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 イスを所有するのと同じように、人は犬を「所有」する。犬は家具ではなく、家族だと人は思っているが、犬についてはイスと同じようなことがいえるのだ。

 テネシー州で離婚訴訟が起き、妻は2匹の犬の養育権は自分にあると主張した。自分が2匹の犬を「素性のわからないメス」から守ってきたし、犬は彼女の自宅で聖書研究会に参加していたと。

 一方、夫はバイクの後部座席に乗るなどの芸を仕込んだのは自分だと主張した。判事は夫婦の共同所有を言い渡したが、妻は犬を連れて逃げた。犬は私たちにとって仲間なのか、それとも「もの」にすぎないのだろうか。

 犬の名前や法律など、さまざまな視点から人と犬の絆について考察する。

(緑書房 3080円)

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