「犬と人の絆」アレクサンドラ・ホロウィッツ著 水越美奈監訳 奥田弥生翻訳

公開日: 更新日:

 イスを所有するのと同じように、人は犬を「所有」する。犬は家具ではなく、家族だと人は思っているが、犬についてはイスと同じようなことがいえるのだ。

 テネシー州で離婚訴訟が起き、妻は2匹の犬の養育権は自分にあると主張した。自分が2匹の犬を「素性のわからないメス」から守ってきたし、犬は彼女の自宅で聖書研究会に参加していたと。

 一方、夫はバイクの後部座席に乗るなどの芸を仕込んだのは自分だと主張した。判事は夫婦の共同所有を言い渡したが、妻は犬を連れて逃げた。犬は私たちにとって仲間なのか、それとも「もの」にすぎないのだろうか。

 犬の名前や法律など、さまざまな視点から人と犬の絆について考察する。

(緑書房 3080円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか