「世界を変えた『海賊』の物語」スティーブン・ジョンソン著 山岡由美訳

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 イングランドの王立海軍の船の乗組員だったヘンリー・エヴリーは、1694年、反乱を起こして船を乗っ取る。海賊となって他の船を襲い、略奪を行ったが、利益分配制度を設けて略奪品を分配し、負傷した乗組員には補償をするなど、民主的なシステムをつくった。エヴリーは高速航行できるスペインの軍艦を使っているので、東インド会社は彼らに襲撃されることを恐れて、自社の船を重装備させていた。

 だが、エヴリーと陰で手を組んでいるのではないかと疑われ、東インド会社は苦境に陥る。

「全世界の敵」と呼ばれた海賊王と、その対抗策のために発展した東インド会社の奇妙な因縁で語るグローバル資本主義誕生の歴史。

(朝日新聞出版 2695円)

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