「キネマの天使 レンズの奥の殺人者」赤川次郎著

公開日: 更新日:

 亜矢子は、正木監督の新作映画の撮影現場でスクリプター(記録係)を務めている。ある日、時間になっても主演の納谷の代わりを演じるスタントマン・安井が現れない。亜矢子がスタジオで見かけた男性をスカウトして、無事にそのシーンの撮影が終わる。

 倉田と名乗った男性は実は刑事で、高級ホテルの一室で安井の他殺体が見つかり、捜査中だという。数日後、亜矢子は新人女優のエリから、妻子がいる安井と中堅女優の由美が一緒に車に乗り込むのを見たと聞く。

 その夜、匿名の電話に呼び出された亜矢子が撮影所の裏門に行くと、不審な車が駐車していた。乗っていたのは、何者かに刺された由美だった。

 映画監督になりたかったという著者が、映画への愛を込めてつづった長編ミステリー。

(講談社 924円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  2. 2

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪

  1. 6

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  2. 7

    悠仁さま「9.6成年式」…第1子出産の眞子さん、小室圭さんの里帰りだけでない“秋篠宮家の憂鬱”

  3. 8

    参政党議員「初登院」に漂った異様な雰囲気…さや氏「核武装」に対しゼロ回答で現場は大混乱

  4. 9

    ダルビッシュの根底にある不屈の反骨精神 “強いチームで勝ちたい大谷”との決定的な違い

  5. 10

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー